気象観測

気象観測機器に最適なPCは?

前回に引き続き、アマチュア気象台を開設しインターネット上で情報を公開することを目標とします。

前回の記事では観測機器を選定しました。
その中で、パターン2およびパターン3においてPCが必要となりますので、これに適したPCを選びたいと思います。

データの流れ
 気象観測センサー > コンソール > PC > WeatherLinkサーバー

PCは、24時間稼働し決められた時間に(例えば毎正時)サーバーへ自動送信しインターネット上に公開する仕組みです。従って、これに使用するPCの条件は次の通りとなるでしょう。


選定したポイント

① 消費電力が少ない
➁ FAN音が静か
③ 小型で場所を取らない
④ 価格が安い
⑤ OSはWindowsかMacOS(Linux等は非対応)

注意点
 PCが24時間稼働しデータをサーバーに送信するために、専用PCを用意する事をお勧めします。
 常時サーバーへデータを送るためには、このPC上で専用ソフトWeatherLinkを常時稼働しておかなけらばなりません。
 他の作業と供用使用した場合、間違えて専用ソフトを閉じてしまったり、また、PC電源を落としてしまうとデータを送信できなくなります。


パターン1(PCを使わない場合)についてはローカル側で現在データー過去データをグラフなどで確認する方法がないことが欠点です。

パターン1 Web側で現在データを確認するには


・WeatherLinkサイトへアクセス


・スマホの専用アプリにて確認

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.davisinstruments.weatherlink&hl=ja


※なお、過去データからグラフを表示したい場合は、WeatherLinkサイト内アップグレードで課金すれば可能となります。


PCをローカル側に設置したときの利点
・リアルタイムデータをPCで確認できる (Weather LINK Ver 6.0.5 アプリ)



・過去のデータをグラフで表示 (Weather LINK Ver 6.0.5 アプリ)


・すべての過去データをPCに保存可能
・観測データをもとにオリジナルの気象観測サイトを構築可能

など、ローカル側にPCを設置することは利点が多いと思います。
なお、パーターン1で紹介した、WeatherLinkサイトスマホアプリも同時に利用可能です。


ということで、今回私が選んだPCは、これ↓です。

Dell OptiPlex 3050 Micro(中古)

Amazon【整備済み品】 デスクトップパソコン ミニPC DELL3050 コンパクト軽量 Corei3第六世代 メモリ8GB/SSD256GB/PASO ECOのWIFI/MS office2019/HDMI/DP/Windows11/Bluetooth (整備済み品)
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これは2017年発売で、現在アマゾンなどの中古市場で安く手に入る製品です。


それでは、OptiPlex 3050 Microの各項目についてみていきましょう。

① 消費電力が少ない
   Weather Link アプリケーション稼働時の実測値で、約12Wとなりました。
   SSD 内臓なのも、省電力に寄与しているかもしれません。
➁ FAN音が静か
   具体的に測定したわけではありませんが、体感でほとんど音がしません。
   通常のCPU稼働率も少ない(2%)ので、CPU温度が上がらないからかもしれません。
   Weather Link アプリ自体のCPU負荷は少ないものと感じます。
③ 小型で場所を取らない
   182H×36W×178D [mm]
   実際にかなり小型で幅が薄く、置く場所を選ばないのがよい。
   ハードカバーの本くらいの大きさと言った印象です。
④ 価格が安い
   中古の再生品なので、かなりお安い価格となっています。
   詳しくは、下のリンクからご確認ください。
⑤ OSは?
   Windows11を搭載した、中古再生モデルが出ています。
⑥ その他
   Wifi bluetooth 搭載

この機種以外にも、さらなる小型省電力のWindowsPCがあれば、理想的ですね。
ということで、今回は気象観測機器に最適なPCを選んでみました。


Weather Link .com

Dell OptiPlex 3050_Specsheet [PDF]
   OptiPlex 3050 お使いのPCのビジュアル ガイド

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