スマホヘッドホン出力→ライン入力につなぐと音が小さくなり使えない事ってありませんか?近年のスマートフォンのヘッドホン出力は、小さくなっていると感じています。このままでは、アンプにつなぎ大きな音で聞くことができません。
そこで秋月電子のキットを使いこの問題を解決します。スマホヘッドホン出力をライン入力につないで音が出るようにしていきましょう。
そもそもこの問題の本質的な原因は、お互いのインピーダンス不整合にあります。
- スマホヘッドホン出力 インピーダンス 約32Ω
- オーディオライン入力 インピーダンス 600Ω 以上
これにより電力が伝達ロスして、ライン入力電圧が足らなくなるのが原因です。
これを解消するのが、以下のキットです。
トランスキットを選ぶ
秋月のトランスキットは2種類あります。
これは、トランスを使いライン入力電圧を上げるための物です。
用途により選択してください。
ST-32使用ヘッドホン出力⇔ライン入力昇圧トランスキット
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g112341/


※秋月電子『ST-32使用ヘッドホン出力⇔ライン入力昇圧トランスキット』マニュアルから抜粋引用
主な特徴
・ トランス サンスイ ST-32
・ トランス比 1:12
・ 低域の損失が少ない
・ 値段が高い
・ 電源不要
AT403-2使用ヘッドホン出力⇔ライン入力昇圧トランスキット
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g115405/


※秋月電子『AT403-2使用ヘッドホン出力⇔ライン入力昇圧トランスキット』マニュアルから抜粋引用
主な特徴
・ トランス 中国製 AT-403-2
・ トランス比 1:10.3
・ 低域の損失がやや多い
・ 値段が安い
・ 電源不要
その他、必要部品
3.5mmステレオミニプラグオーディオケーブル 金メッキ スリム 0.9m(90cm)
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g113083/
50cmケーブルもあります。
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g113082/

プラスチックナット+連結(6角ジョイント)スペーサー(10mm)セット
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g101864/
基板裏をショートさせないために、足を付けます。

ケース
適当なものをお探しください。
https://akizukidenshi.com/catalog/c/cstdcase/
トランスキットの作成

部品点数が少ないので比較的簡単に作成できました。
電子工作初心者には、特におすすめです。
使用感(ST-32キット)
・音量
劇的に改善され、通常のボリューム位置で調整可能となりました。
・音質
初め、低域が少なく感じましたが、入力音量(スマホ出力)を上げれば問題ないことが分かりました。
入力音量(スマホ出力)とアンプボリュームをいろいろ試してみてください。
・ケース
むき出しで使用すると基板裏のショートが気になります。
従って実用上ケースが必要ですが市販のケースで適当なサイズの物が探せませんでした。
100均タッパーを使うのも良いかも。
・使用用途
オーディオアンプ LINE IN
ラジカセ AUX IN
カーオーディオ AUX IN
ポータブルアンプ AUX IN
真空管アンプ LINE IN
ミキサー CH IN
PC LINE IN
本日は、スマホヘッドホン出力→ライン入力につなぐと音が小さくなる問題を解決しました。
