ラズベリーパイ

ラズベリーパイ3をWindowsPCで遠隔操作(ローカル)

 ラズベリーパイを遠隔操作するには大きく分けてローカル側インターネット側からできます。
 今回はタイトル通りローカル側から遠隔操作していきます。
 これにより、ラズベリーパイをネットワークに繋いでおくだけで、家のどこからでもアクセスし使うことができてとても便利です。
 なお、今回の対象機器は Raspberry Pi Ver3B+ (OS Raspberry Pi OS)

 接続イメージ
  Windows PC (クライアント) => Raspberry Pi 3B+ (ホスト)

SSH

 WindowsPCからラズベリーパイにログインしてターミナル窓からCLIで遠隔操作します。


Raspberry Pi 3 セットアップ
 いずれかの方法で設定する。

 [GUI]
  ラズパイアイコン → 設定 → Raspberry Pi の設定
  インターフェース・タブ → SSH → ON → OK

 [CLI]
  $ sudo raspi-config
 Software Configuration Tool 画面が開きます。
  3 Interfaces Options → Enter
  I1 SSH → Enter
  <はい> → Enter
  <了解> → Enter
  →→ <Finish>  → Enter


Windows PC
 いずれかの方法でアクセスする。

 [コマンドプロンプト]
  >ssh ユーザーネーム@IPアドレス
  Are you sure you want to continue connecting ? > yes
  ユーザーname@IPアドレス’s password:パスワード
  RaspberryPiコマンドプロンプトが表示され、使用可能となる。

 [ターミナルソフト] 例:Tera Term
  ホスト(T):IPアドレス
  ユーザー名(N):ユーザーネーム
  パスフレーズ(P):パスワード
  OK
  RaspberryPiコマンドプロンプトが表示され、使用可能となる。


暗号化
 SSHの通信方法は元々暗号化通信ですが、実際にこれを有効的に使うには 、クライアントとホスト双方に鍵を設置して通信を行うのが本来の使い方です。
 今回はローカル環境での使用を目的としていますので、鍵を特に設定せず使用しました。

XRDP

 まず結論から申し上げますと、今回の機材(RaspberryPi3B+(OS Raspberry Pi OS))では、上手くいきませんでした。お急ぎの方は、次の章へ。

 ラズベリーパイにXRDPをインストールすることにより、Windowsのリモートデスクトップ機能を使い、ラズベリーパイの画面に直接アクセスしGUIで操作できます。従ってWindowsPCには、専用アプリは必要ありません
 通信が暗号化されているのが特徴です。(RDB:Microsoftリモートデスクトッププロトコル)


Raspberry Pi 3 にRDPサーバをインストール
 $ sudo apt-get update # パッケージリストの更新
 $ sudo apt-get install xrdp
 $ sudo reboot # 再起動する
 ……………………..
 $ sudo systemctl status xrdp
  ここでXRDPがACTIVE RUNING であることを確認する。
 ※次に必要と思われる設定は不具合対策の項目を参照してください。

Windows PC
 ① リモートデスクトップを立ち上げ
   コンピューター名にラズベリーパイのIPアドレスでアクセス
 ➁ 画面が出てきたら、ラズベリーパイのUSERとPASSを入力

通常ですとこれでリモートデスクトップが開始され使用可能となります。


不具合発生
 そしてログインはできますが、ブルースクリーン上にカーソルが動くだけで何も表示されません。その後数分経って上の画像のように接続エラー表示になります。


不具合対策
 1.raspi-config で enable screen blanking に設定
 2.raspi-config で console と desktop の自動ログイン無効化
 3.tightvncserver のインストールと xrdp の再インストール
 4.デフォルトユーザーの他に一般ユーザーを作成しログイン
このようにいろいろ試しましたが上のような画像結果となり、ダメでした。


 なお、Raspberry Pi 4 でも同じような不具合があり、様々な対処法がインターネットに上がっております。
 とりあえず解決せず、今回はココまで。

VNC

 VNC: Virtual Network Computing
 操作はWindowsリモートディスクトップの様にラズベリーパイの画面に直接アクセスし使用できます。
 ただしWindowsPCにVNC専用アプリインストールする必要があります。
 通信は暗号化されていないので、注意が必要です。


Raspberry Pi 3 セットアップ
 いずれかの方法で設定する。

 [GUI]
  ラズパイアイコン → 設定 → Raspberry Pi の設定
  インターフェース・タブ → VNC → ON → OK

 [CLI]
  $ sudo raspi-config
 Software Configuration Tool 画面が開きます。
  3 Interfaces Options → Enter
  I3 VNC → Enter
  <はい> → Enter
  <了解> → Enter
  →→ <Finish>  → Enter

Windows PC に必要なアプリ
 VNCソフト(例:VNC-Viewer)
 インストール方法や使い方については、こちらのサイトを参照してください。
 ラズパイをVNC Viewerでリモート操作(Win & Mac) ラズパイスクール


 本日は、ラズベリーパイ3ローカル側からWindowsPCで、SSHVNCにて遠隔操作してみました。

使用機材
 Raspberry Pi3 Model B+ rev1.3 (2017年製)
 OS Raspberry Pi OS (64bit)
 Tera Term Version 5.4.1 x86
 Real VNC Viewer 7.13.1(r57) x64
 Windows11 Home 24H2

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