例の中華AM/FMラジオキットです。
付属の組み立て説明書はすべて中国語で書かれています。
全く読めないのでGeminiで翻訳しました。
ご活用ください。

1.概要

  • FMバンド: CD9088チップを採用しています。表面実装(SMD)部品パッケージとなっており、受信周波数範囲は 76〜108 MHz です。FMラジオ放送だけでなく、キャンパスラジオ(校内放送)や一部のテレビ音声信号も受信できます。
  • AMバンド: ストレート・ラジオ用ICである TA7642 を採用しています。受信周波数範囲は 525〜1605 kHz です。回路がシンプルで組み立て成功率が高く、優れた選択性を持つというメリットがあります。
  • パワーアンプ回路: アンプ専用ICである TDA2822 を採用しており、大音量で音質が良いという特徴があります。

2. 回路動作原理


1. FM回路

 CD9088はモノラルFMラジオ用の専用ワンチップICです。周辺回路がシンプルで、内部には中間周波数(IF)70kHzのフェーズロックループ(PLL)システムを内蔵しています。選択性はアクティブRCフィルタによって実現し、ミュート回路により非中周信号や極めて弱い中周信号を抑制できます。

主な特徴は以下の通りです。

  • 音響信号入力から音声出力までのすべての機能回路を内蔵
  • ミュート回路および自動周波数制御(AFC)システムを搭載
  • メカニカルチューニング(手動選局)に使用可能
  • 電源逆接保護回路を内蔵
  • 動作電源電圧は最低1.8Vまで対応

FM信号はロッドアンテナからC8、C10、L1の入力回路を経由し、IC1の11番・12番ピン(混合器/ミキサー回路)に入力されます。ローカル発振回路(局発回路)は可変コンデンサCA、C_L、コイルL2などの部品で構成されており、手動選局を行います。

FM放送信号とローカル発振信号はIC1内部で混合され、70kHzの中間周波数(IF)信号を生成します。内部で中周増幅された後、リミッタを経て周波数検波器に送られ、音声信号が取り出されます。内部のループフィルタを通過後、2番ピンから音声信号が出力されます。

各ピン・コンデンサの役割:

  • R2, C2: ミュート回路
  • C4(3番ピン): 音声ループフィルタコンデンサ
  • C13(6, 8番ピン間): 中周フィードバックコンデンサ
  • C14(7番ピン): 低通(ローパス)コンデンサ
  • C17(8, 9番ピン間): 中周結合コンデンサ
  • C12(10番ピン): リミッタ増幅器のローパスコンデンサ
  • C6(13番ピン): リミッタ復調オフセット電圧コンデンサ

2番ピンから出力された音声信号は、R6およびC18を経由してパワーアンプIC TDA2822の入力端(7番ピン)に結合されます。IC3(TDA2822)内部で増幅された後、1番・3番ピンから出力された音声信号でスピーカーを駆動します。回路内のスイッチ付き音量調整用ボリューム(VOL)は、電源のON/OFFおよび音量の大きさをコントロールするために使用します。

2. AM回路

 AM波段(AMバンド)には、ストレート・ラジオ用IC TA7642を使用しています。IC TA7642内部は10個のトランジスタで構成されており、外観はTO-92パッケージ(トランジスタ形状)を採用しています。

  • 1番ピン: グランド(GND)
  • 2番ピン: 入力
  • 3番ピン: 出力

3番ピンから出力された音声信号は、R6およびC18を経由してパワーアンプIC TDA2822の入力端に送られ、電力増幅された後、スピーカーを駆動します。

3.製作と調整

キットを受け取ったら、まず説明書をよく読み、抵抗器やコンデンサなどの小さな部品の紛失を防ぐために、すべての部品を容器に入れてパラメータ(規格値)をよく確認してください。手汗による基板の酸化を防ぐため、回路板(基板)を持つ際は表面ではなく端(フチ)を持つようにしてください。基板上には部品のパラメータが印記されていますので、対応する部品を要求通りに取り付け、間違えないようにしてください。

  • 抵抗器の取り付け: 孔の間隔に応じて「立式(縦置き)」と「臥式(横置き)」を使い分けて実装します。
  • コンデンサの取り付け: 縦置きで基板に密着させて実装します。電解コンデンサには極性がありますので注意してください(基板上の白いマークがある側がマイナス極です)。
  • コイル(L2 / 8.5T): FM周波数範囲の調整を容易にするため、基板の銅箔面(裏面)にハンダ付けすることをお勧めします。(最後に作業します)
  • ICのハンダ付け: 向きに注意してください。9088は表面実装(SMD)パッケージのため、ICピンと銅箔パターンをしっかり位置合わせしてからハンダ付けし、ショートを防いでください。
  • 中波コイル: 2本の引き出し線を基板の丸穴に通し、銅箔面の「AM」と記載された場所にハンダ付けします。
  • IC(7642): 外観はトランジスタに似ています。印字面をシルク印刷の半円に合わせて取り付けてください。
  • LED(発光ダイオード): 極性に注意し、前面ケースの凹みに合わせた高さに調整してからハンダ付けします。
  • ジャンパー線(J): 抵抗器の足をカットした余りの金属線を使用します。
  • スピーカー: 両端にあらかじめハンダを塗っておき(予備ハンダ)、リード線をスピーカーと基板の「SP」印字面との間にハンダ付けします。2本のリード線は基板の四角い切り欠きを通して固定し、電池ボックスの取り付けの邪魔にならないようにします。
  • アンテナの取り付け: M2×3の小ネジで固定した後、スプリング(スプリング端子)を基板の「ANT」部分にハンダ付けします。リアケースを組み立てる際、スプリングの反対側をアンテナのネジ穴の中心に合わせ、アンテナを接続します。
  • ダイヤル・指針: プラスチック製の指針とダイヤルを可変コンデンサ(バリコン)の上に重ねて小ネジで固定し、指針をフロントケースの表示部にセットして、フロントケース上で選局表示が正しく連動することを確認してください。

4.回路の取り付け後の調整とケーシング

回路の組立てが完了したら、誤りがないか慎重に点検を行ってください。問題がないことを確認した後、単3形乾電池2本をセットして通電テストを行います。

 1.FMバンドの調整

  • スイッチを「FM」側に切り替えます。FM放送を受信したら、受信周波数範囲が 76〜108 MHz をカバーするようにコイル L2 (8.5T) を微調整します。
  • 市販のFMラジオを基準として用意し、L2コイルの巻き線ピッチ(間隔)を適切に広げたり狭めたりして調整します。
    • ピッチを広げる: 周波数範囲がハイエンド(高音域/高周波側)に移動します。
    • ピッチを狭める: 周波数範囲がローエンド(低音域/低周波側)に移動します。
  • 高音域と低音域の周波数範囲がバランスよくカバーされるまで、繰り返し微調整を行います。

 2.AMバンドの調整

  • スイッチを「AM」側に切り替えると、AM(調幅)放送を受信できるようになります。
  • バーアンテナ(磁棒)上のコイルの位置(距離)をスライドさせて微調整し、最も良好な受信感度が得られる位置に合わせます。

 3.組み立て・ケーシング

  • 調整が成功したら、タッピングネジ(1.7×4)を使って回路基板をフロントケースに固定します。
  • フロントケースとリアケースの間は 4本 のタッピングネジで固定します。
  • そのうち 1本 は電池ボックスの箇所に固定します。
  • 残り 3本 は印刷回路基板(PCB)の固定部にネジ止めします。
     

4.部品表

番号品名記号規格・仕様数量
1抵抗器R11, 124.7 Ω2本
2抵抗器R4680 Ω1本
3抵抗器R11kΩ1本
4抵抗器R51.5kΩ1本
5抵抗器R83.3kΩ1本
6抵抗器R322kΩ1本
7抵抗器R233kΩ1本
8抵抗器R10100kΩ1本
9抵抗器R722 Ω1本
10抵抗器R9330 Ω1本
11抵抗器R610kΩ1本
12セラミックコンデンサC115P (5pF)1個
13セラミックコンデンサC825P (25pF)1個
14セラミックコンデンサC1082P (82pF)1個
15セラミックコンデンサC14181P (180pF)1個
16セラミックコンデンサC7221P (220pF)1個
17セラミックコンデンサC12331P (330pF)1個
18セラミックコンデンサC1471P (470pF)1個
19セラミックコンデンサC3, 19202P (2000pF / 0.002μF)2個
20セラミックコンデンサC17, C13332P (3300pF / 0.0033μF)2個
21セラミックコンデンサC22103 (0.01μF)1個
22セラミックコンデンサC4683 (0.068μF)1個
23セラミックコンデンサC2,5,9,16,18,20,24104 (0.1μF)7個
24セラミックコンデンサC26,27,28,29,30104 (0.1μF)6個
25ジャンパー線J部品のリード脚を使用1個
26電解コンデンサC2110 μF1個
27電解コンデンサC23, C25100 μF2個
28電解コンデンサC15220 μF1個  
番号品名記号規格・仕様数量
29コイルL17T5 (7.5ターン)1個
30コイルL28T5 (8.5ターン)1個
31スイッチS12P2T (柄高3mm)1個
32表面実装ICIC1CD90881個
33挿入型ICIC2CD7642 (TA7642)1個
34挿入型ICIC3TDA28221個
35単連可変コンデンサCA, CBCBM-4441個
36イヤホンジャック3.5mm1個
37ピン型ボリュームVOL10kΩ1個
38フェライトコア・コイル3×8×40各1個
39電池金具正極、負極、連結板各1個
40アンテナ1本
41基板 (PCB)1枚
42ネジ可変コンデンサ固定用 (PM1.7×5)1本
43ネジボリューム固定用 (PM1.7×3)1本
44ネジケース固定用 (PA1.7×4)1本
45ネジ底面固定用 (PA1.7×5)1本
46ネジ底面固定用 (PA1.7×7)3本
47ネジアンテナ固定用 (PA2×3)1本
48スピーカーΦ40mm1個
49配線負極用リード線30mm1本
50配線アンテナ・正極用60mm2本
51配線スピーカー用リード線60mm2本
52LED (発光ダイオード)Φ3mm 赤色1個
53ダイヤル・ブラケット各1個
54指針・ボタン各1個
55ケース・銘板1セット
56取扱説明書1部