AM/FM ラジオキット(CF210SP)を作る
電子工作といえば、やはりラジオキットを思いつきますよね。
今回はAM/FMラジオキットを組み立て、災害時においても役に立てたいと考えています。
このキットの特徴は、周波数ダイヤル窓があり赤の針で示す分かりやすさは、市販品に近い見た目の完成度だったので選んでみました。カッコイイ!
そして中華ラジオキットなので値段もお手頃なのがとても良いですね。
なお、このラジオキットは ただ組み立てるだけではなく、ラジオ回路を学ぶ教材的な物となっていますので勉強になります。この回路の詳しい説明は次のページ(AM/FM ラジオキット(CF210SP)組み立て説明書)をご覧ください。
1. 規格
受信周波数
FM 76〜108 MHz(ワイドFM対応)
AM 525〜1605 kHz
アンテナ
FM ロッドアンテナ
AM フェライトバーアンテナ
受信チップ
FM CD9088
AM TA7642
音声出力
スピーカー or イヤホン(モノラル)
電源
単3乾電池×2本
2.部品確認


部品の正誤
1. R6の抵抗値相違
回路図上は10kΩだが、実際の部品は100kΩが内包されていた。
この抵抗は低周波増幅回路への入口に設けられているものです。
出力音量に直接的に関係するものですが、動作確認したところ、
音量的に特に問題ありませんでした。
2. コンデンサ部品余り
セラミックコンデンサ 331P (330pF)×1個 余りました。
全部部品を付け終えてから気が付きました。
すごく焦りました。( ;∀;)
どこかで付け間違えがあるのではないかと。
何度も確認しましたが、間違えありません。
やはり中華なので、オマケを付けてくれたのかな?
日本製キットは部品の余りや不足がないので、中華キットは意外でした。
まあ、そういうこともあります。
AMフェライトバーアンテナ
上の写真をよく見てもらうと分かりますが、フェライトコアの部分とアンテナコイルが別々になっています。つまりアンテナコイルにフェライトコアを挿さなければならないのです。
この辺も普通のラジオキットと違うので特筆しました。
ちなみに、このことは説明書には記されていないので戸惑ったところです。
3.組み立て
基本的には組み立て説明書のページをよく読んで参考にしてください。
表面実装ICの取り付け
通常のキットはICなどの細かい表面実装部品は実装済みのことが多いのだが、このキットは基板には一切の部品が付いていない。
表面実装しなければならない部品はIC1(CD9088)のみです。
コツは、始めにピンを1つだけはんだ付けし、その状態で向きをプリントパターンに対して正確に合わせるのがポイント。
ハンダ作業をする一番初めに付けたほうが、当然やりやすいですね。
ちなみに、この部品は基板の裏側に付きます。(2つ下の写真(最後の組み立て)を参照)
LEDの取り付け
外側のカバーとの隙間を考えてLEDの足の長さを決めます。一度カバーを合わせてからのはんだ付けが良いかと思います。
L2コイルの取り付け
最後のFM回路調整でピッチを調整します。
このため基板の裏側に付けてください。
2つ下の写真(最後の組み立て)を参照してください。

周波数表示針の組付け
下の写真では既に組付け終わっていますが、結構苦労しました。
まるで知恵の輪の様だった。
でも、これがあるからこのラジオは見栄えの良いラジオになるのだと思います。
頑張って組み立ててみてください。

調整方法
組み立て説明書に詳細が記されています。
次のページ(AM/FM ラジオキット(CF210SP)組み立て説明書)をご参照ください。
4.防災ラジオと乾電池

・乾電池式ラジオの利点
最近のラジオはリチウムイオン電池が内蔵されており、携帯充電器で充電できることから大変便利です。
しかし定期的な充電を怠り、停電時いざ使うとなるとバッテリーは自然放電して使えない、となることがあるのです。
乾電池は、コンビニやスーパーなど入手性が良く安価なため、災害時の汎用性に優れていると感じます。また、以下の方法でも乾電池を確保することが可能なのです。
・問題点
防災ラジオは、いざ使うときに乾電池が消耗して使えないことがあります。
また、最近の乾電池はアルカリ乾電池がほとんどで、長期間ラジオに取り付けていると液漏れを起こし、ラジオ回路自体を故障させる原因となります。
それでは、乾電池を外して保管するとします。そしていざ使うときに乾電池が無く、ラジオが使えないということが考えられます。
・解決策
そこで私からのご提案は、普段は乾電池を外した状態で保管する。
いざ使うときに、TVリモコンの乾電池を利用すればよいと考えます。
どこのご家庭にもリモコンなどは複数お持ちだと思いますので、緊急時にはとりえずこれを利用すればよいでしょう。
この際に問題となるのが、乾電池のサイズです。
最近のリモコンには大抵が単4電池を使用されています。
このラジオは単3乾電池が使われています。このままでは利用不可です。
解決策としましては、写真のような乾電池変換アダプター(単4→単3)を用意しておいてください。
・注意
最近はスマホのアプリでラジオが聞けるので、防災ラジオは必要ないとお考えの方が多いのではないでしょうか。
災害で停電が発生すれば、しばらくすると携帯基地局の非常電源が消耗し、間もなくあなたのスマホは全く使用できなくなるのです。覚えておいてください。(経験者は語る)
備えよ常に。
5.感想

赤色LEDは受信同調ランプではない
電源が入っていれば常に点灯しています。
Powerランプです。
選局の難しさ
他のユーザーさんは、選局の際の同調つまみのが敏感で合わせづらいという人もいます。
しかし私はそう思いません。昔のアナログ同調回路からすれば、断然イイ!です。選局時にある程度の同調範囲がありますので、選局が難しいとは感じませんでした。
これはICに内蔵されているAFC回路(自動周波数制御 Automatic Frequency Control)のお陰だと思います。
音質は受信状態による
AMは受信状態が少し悪いと音が歪んでいるように聞こえるのは残念。
AGC回路(自動利得制御 Automatic Gain Control)が弱いのかもしれません。
FMも受信状態によるがAMより音質は良い。
受信感度
AMは受信感度は良い。ラジオの向きを合わせればさらに良く受信できる。
FMはアンテナが短いせいで、若干感度が低いかもしれません。
AM放送停波の昨今ですが、改めてAM放送の受信のしやすさに気付かされました。


今どきのTV音声は地デジ化されたので聴取不可ですね。
ワイドFMは聞けます。

結論
このラジオキットに市販のラジオ性能を期待するのは無理です。
まあまあ使えます。問題ありません。
何より、キットを作る楽しみと動いた時の感動を味わってください。
これで地震や台風で停電になってもラジオが聞けて安心です。