ウェザーステーションISS と通信不能(屋外データ取得不能)
写真の通りコンソールに、風向風速・屋外温度湿度(HEAT INDEX)・降水量 と、屋外設置のISSからのデータが一切表示されないという故障症状に見舞われました。
今回の主な要因は、ISSデータを送る電子回路基板が何らかの原因で障害となりコンソールにデータを表示できなくなっています。
状況としましては、今年は雨が多かったのが原因の一つです。
今回の記事は、これに何回も対処した記事になります。
そもそもこの基板が故障すると部品の取り寄せが困難なため、最悪ISS丸ごと交換で10万コースになる可能性があるので、大変です!
なお、当方所有機器はケーブル式ウェザーステーションとなっております。
統合センサーユニット(ISS: Integrated Sensor Suite)
風速・風向、降雨量、気温、湿度などをまとめて測定する屋外用気象観測センサー

ISSデータをコンソールに送る電子回路基板は、白い四角い箱の部分(Sensor Suite Housing)に収納されています。
アリさん侵入による障害
前回、温湿度センサー故障による修理からわずか1週間でこの症状が発生。
Sensor Suite Housing を開けてビックリ!!
電子基板の上に体長3mmほどのアリさんがビッシリ!!黄色小さい卵もたくさん産みつけられている始末。「ギャー!!」白い箱の中はアリさんの巣と化していました。96い状況だったので、撮影は控えさせてもらいました。(--;
これにより基板回路がショートしデータが送れない状況でした。
アリさん侵入の原因は Sensor Suite Housing のケーブル入口の隙間を埋める黒いスポンジ(Foam Insert 下の写真参照)が劣化していて、この隙間が十分埋められていないことからによるものと断定。前回の修理で黒いスポンジの劣化は薄々感じていましたが、まさか1週間でやられるとは、、、、。(^^;

基板清掃
基板は、アルコールで徹底的に清掃

基板試験
無事稼働しました。
意外と基板に故障は無く丈夫だと感心させられました。(^^;
試験の様子の写真は一番下に載せておきます。
対策1 ケーブル穴埋め

正規品はこちら。↓
本来ですとこのスポンジ(Foam Insert)がケーブル穴の隙間を埋めています。
海外ですと$4ほどで販売されていますが、送料で高くなるので調達を断念。
代替品になりそうなもの、探すとあるかもしれません。
Davis 7342.056 – Foam Insert

今回はパテ埋めで対処しました。
パテ埋めすれば完璧に穴は塞げますが、ケーブル脱着の際に面倒になります。
最善策ではないかもしれません。
対策2 アリよけ
コチラをISS下に設置しました。
効果のほどは、分かりません。
そもそもアリが発生したのは、今シーズンの雨の多さにより虫が活発化したのも要因の一つと考えます。
またYouTubeで海外からの報告によると、風速センサーの Anemometer Wind Speed Cartridge 内にアリが侵入した事例もあります。
まあ、アリだけに”ありあり”なんですね。(^^;
気を付けましょう。
パッキンからの雨の侵入(1回目)
故障状況
大雨の中、故障発生。
その後確認してみると Sensor Suite Housing の内部が若干ウェッティーになっていました。
この蓋のパッキンの当たり具合を見ると、右上が少し当りが弱いように感じます。
これは Sensor Suite Housing の縁にある黒く細いパッキンが劣化している可能性があります。また長期使用による太陽熱で Housing 自体が若干変形している可能性も考えられます。

写真は、Sensor Suite Housing から基板を外したところ。
黒いパッキンの設置状況がよくわかる写真
右下はケーブル穴
注:こちらの写真は故障したSensor Suite Housing ではなく新品で参考画像です。
ビニールテープによる応急処置
そこで、このパッキンの隙間を埋める必要があります。
この隙間はわずかと見積もり、パッキンにビニールテープを貼り、隙間を埋める作戦でしたが、1回雨が降っただけでダメでした。
パッキンからの雨の侵入(2回目)
故障状況
大雨の中、故障発生。
前回同様、Sensor Suite Housing の内部が若干ウェッティーになっていました。
今回もこの隙間に対処していきます。
ガムテープによる応急処置
とりあえずパッキン上部付近を中心にガムテープで庇を作り、パッキンへ直接雨が当たらないよう対処しました。
これが意外と効力を発揮し、長雨1週間もちました。

パッキンからの雨の侵入(3回目)
故障状況
大雨の後の雨上がりに故障発生。
Sensor Suite Housing の内部には水分は感じられませんでした。
しかし、降雨後にISSと通信不能になっていることから、湿気が影響しているのかもしれません。
以下、徹底的な湿気対策を施します。
EVA隙間テープによるパッキン
厚さ1mmのEVAスポンジ隙間テープを Sensor Suite Housing の元々のパッキンの上に貼り足しました。
水分の浸透を防ぐため、EVAスポンジ部分にシリコンスプレーを染み込ませました。
当初、油系のCRC-556を考えていたのですが、パッキンの劣化が進む可能性が高いので、シリコンスプレーにしています。
基板の防水処理
本来、この基板には防湿処理がなされていますが、当方所有のケーブル式ウェザーステーションの基板は、ワイヤレス用基板と同じ設計のため、この部分の部品が搭載されていません。したがってこの部分の防水処理がなされていないため、ここからのショートが考えられます。
ということで、基板を再度徹底的にアルコール清掃したのち、防湿コート剤で保護しました。
まとめ
試験の様子

通信が開始されれば基板右上のLEDが点滅し始めます。
コンソールにも気温湿度と降雨量の表示がされました。
試験結果良好!
復旧したコンソール

4回の基板ショートを経験しましたが、電子部品の故障にはつながりませんでした。
DAVIS製品は意外と丈夫な設計だと、改めて感心させられました。
今回の修理は、これにて終了。
やはり14年間使用すれば、いろいろとトラブルが出てくるものです。
最後の対策から雨を2回経験していますが、現時点においてノートラブルです。
今宵のレインストームは無事乗り切れるのでしょうか?
またトラブルがあれば報告します。